Prime Axis 転職支援コンテンツシリーズ
はじめに:転職を考えたときの“モヤモヤ”
転職を考えるとき、多くの人が抱えるのが「何から始めていいかわからない」という漠然とした不安です。求人を検索し始めたり、スカウトメールを眺めたりしても、どうにも決め手に欠ける。自分に合う仕事が何なのか、どんな会社が良いのか、判断に迷い続けてしまう……そんな状況に陥った経験がある方は少なくないでしょう。
転職の成功とは何か?
Prime Axisでは、転職相談に来られる多くの方に「転職の成功とは何だと思いますか?」と尋ねます。返ってくるのは『年収が上がること』『大手企業に入ること』『待遇や福利厚生の良さ』など、いわゆる“客観的な成功”を示す回答が大半です。しかし、実際に私たちがサポートする中で本当に満足度の高い転職を実現した方々には、共通点があります。それは、“自分なりの納得感”を持ってキャリアの意思決定をしているということです。
後悔する人の共通点:判断基準が曖昧
当社の面談実績において、実は転職を希望されている方のおよそ20%が『早期の再転職希望者』です。つまり、1~2年以内、あるいはに再び転職を考える状況に至ってしまっているのです。その多くは『会社の雰囲気が合わなかった』『仕事が思っていたのと違った』『将来のイメージが持てなかった』といった理由を挙げますが、本質は“選び方”のミスにあります。
選び方の違いがキャリアの満足度を分ける
納得のいく転職をしている方に共通しているのは、選ぶときの『判断基準』を持っていたという点です。その判断基準、つまり“軸”があるかないかで、転職の満足度には大きな差が生まれます。例えば『自分はどんな価値観を大切にしているか』『仕事でどんな強みを活かしたいのか』『5年後どんな自分でいたいのか』といったことが整理できていれば、求人票に書かれている条件だけに左右されず、本質的な選択ができるようになります。
“軸”を持つということの意味
“軸”とは、流動的な市場や情報の中で、自分の選択を支える判断の基準です。周囲と比較せず、自分らしい意思決定ができる人は、企業の変化や予期せぬ出来事にも柔軟に対応できます。さらに、自分の軸を言語化しておくことで、面接や書類選考の段階でも説得力をもった自己PRが可能になります。
まとめ:成功する転職の土台は自己理解
転職活動を成功に導くために必要なのは、単なる“条件の良さ”ではなく、“自分に合った選択肢”を見極められる目を養うことです。それを実現するのが“キャリアの軸”です。自分が何を大切にして働きたいのか、どんな価値観を軸にしてこれからのキャリアを描いていくのか——それらを明らかにすることで、はじめて納得のいく転職に近づくことができるのです。
次回予告
次回は、なぜ多くの人が『転職の判断』に迷い続けてしまうのかを心理学の視点から紐解きながら、“迷い”の正体に迫っていきます。